裸足感覚シューズにリスク・デメリットは無いのか!?陸王を見て感じた事
ドラマ「陸王」面白かったですねー。
長崎出身の役所広司さん、ばっちりハマってましたね!
私のように「足」を専門に仕事をする人や、
ランナーの方もたくさん見ていたと思いますが、
ちょっと気になる事があったので記事を書く事にしました。
裸足感覚シューズはホントにケガしにくいのか?
第一話の流れは、
「老舗の足袋屋さんがランニングシューズ造りに挑戦する」
というものでした。
そのきっかけとなったのがこの靴。
ビブラムのファイブフィンガーズです。
ちなみに、私は4年前から愛用してるのですが、
今回の放送をきっかけにランニング愛好者の間で
人気が出るんじゃないかなーと思います。
さて、このランニングシューズを偶然目にしたことから、
足袋屋のノウハウを活かした靴づくりが始まるのですが、
その中で、
そのシューズで踵から着地する事でヒザ等に負担がかかり、
ケガの原因となっている。
という話になり、
ケガを防ぐ事が出来る。
という流れだったと思います。
うーん、はたしてそう上手くいくでしょうか?
裸足感覚シューズとは
現在、裸足感覚シューズ(ベアフットシューズ)は
様々なものが販売されています。
私も全部を把握してるわけでは無いのですが、大まかに言うと、
「靴底のクッション性や踵を支える芯などの
『衝撃から体を守る機能』をギリギリまで削ぎ取った、軽い靴」
と言えると思います。
では何故、我々日本人がこれまで履いていた普通のランニングシューズは、
今のような形になったのでしょうか?
日本人の走り方
多くの日本人は踵から接地する走り方(ヒールストライク)で走ります。
この走り方で固い地面を走ると、踵や膝に負担がかかる為、
その負担を減らすべく考えられたのが、
靴底の厚いソールや、踵がしっかりしたランニングシューズの形です。
では、マラソンなどの長距離走に強いケニア人を含む、
アフリカ系の陸上選手の走り方はと言うと、
陸王の放送の中でも言っていましたが、
足の裏全体で着地をする「ミッドフット」や、
足の前足部から着地する「フォアフット」と呼ばれる走り方の選手も多いそうです。
彼らのフォームは、踵でブレーキをかけるヒールストライクと比べ、
エネルギーロスが少なく、下半身の筋肉へのダメージも少ないと言われています。
じゃあ日本人も「ミッドフット」や「フォアフット」で走ればいいじゃん、
って思いますよね。
裸足感覚シューズを履いたからってフォームは変わらない
私自身、裸足感覚シューズを毎日履いていますので、
皆さんにも良さを知って欲しいし、
ケガせずにランニングを楽しめる人が増えるといいなーと思います。
ただ、裸足感覚シューズを履くと、自然と「ミッドフット」や
「フォアフット」で走れるかと言うと、それはちょっと難しいし、
ケガのリスクも十分考えられると思います。
※この辺は諸説ありますが、あくまでも私個人の見解だと思ってくださいね。
「今の流行り」に流されないように
ドラマの中では、
「今の流行りは靴底の厚い靴」
と言ってましたが、靴底の厚い靴は今の流行りではなく、
「日本人の走り方や、アスファルトの固さ等を、長年熟考した結果」
生み出された物だと思います。
※少なくとも、ピエール瀧が金儲けの為に作ってる訳ではありません(笑)
ですので、もし裸足感覚シューズを履いてみたいな、と思う方は、
・フォームを変えるために取り組むことは何か
など、しっかり下調べをしてから履くようにして欲しいと思います。
ウスイのまとめ
どんなものにもメリット、デメリットがありますが、
大切なことは、「その方法が自分に合っているか」だと思います。
色々書きましたが、私は陸王も裸足感覚シューズもランニングも好きです。
この記事が、あなたの靴選びの参考になれば幸いです。
臼井一晃
・すこやか整骨院院長
・柔道整復師
・フットケアトレーナー
フルマラソンを一度しか走ったことが無い初心者ランナー。(記録は3時間29分)
5時間リレーマラソンでは長崎放送「あっぷる」チームのトレーナー兼ランナーを務める。
>長崎の距離別ジョギングコース
>長距離ランナーの靴にインソール
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